江戸時代の儒学者、安井息軒は「1日の計は朝にあり。一生の計は少壮の時にあり」という言葉を残しました。「計」とは、計画のことですが、計画を立てるには明確な目標を立てることが必要です。
つまり、来年の「自分の姿」を思い浮かべることから始めましょう。そうすれば、「何をやりたいか」という目標がハッキリします。さらに、目標に到達するために、現在不足している知識や技能を身につけようと努力することで成長することができます。
例えば、普段は、朝起きが苦手な人でも、趣味の釣りやゴルフへいくときには、夜明け前には目が覚めるといういうことは、よくあることです。このように、目標を決めて実現しようと努力することが、成功への道となります。
1年先の目標をめざして日々の実践を
1年を細かく分けると12ヶ月、52週で365日です。大きな目標を達成するには、大きな目標のままで挑戦すると、なかなか全体像がみえないので、細かい単位に分割します。そして週単位や日単位の目標に置き換えて克服します。この積み重ねが、やがて1年の目標の達成に結実するのです。日々の実践は、この連続した「目標を達成」する過程の構成要素として大切です。
すぐできることは、一年の目標を定め、これを月、週、日に細分化して、実践できる具体的な目標を定めた計画をたてることです。
「事業計画の立案」・・すぐ実践できることから
立派すぎてできない計画をたてるよりも、簡素でも、すぐできる計画を立てることが大切です。実践していく中で、さらにハードルを上げることによって、高い目標に挑戦できるようになります。第1に、「自店にしかない独自の技術やサービス」を見直しましょう。その中から、新しい取り組みが考え出せます。第2に「新しい分野への販路開拓」を始めましょう。既存の事業でない、新しい分野への第一歩を踏み出しましょう。目標を立て、変化を起こしましょう。
1/22付商工新聞より 中小企業診断士 関浦照隆